estrella and NA roadster 's diary

エストレヤとNAロードスター(ユーノスロードスター)のコト

全エストレヤ乗りにおすすめしたい、スプロケット交換の話

こんにちは。

a.c.d.です。

 

今回は、こちらもずっと思っていたエストレヤのスプロケットの交換をやってみた、というお話になります。

結論でいうと、これ、タイトルにもあるように、全エストレヤ乗りに薦めたいくらい良い感じになったと思います。

ちなみに、ご存じの方ばかりだと思いますが、一口にスプロケットと言っても、エンジン側にある前のスプロケと、後輪についてるスプロケの2種類があり、今回はその前側の交換となります。

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スプロケットと言えば定番のサンスター製

 

 

前後のチェーンを繋いでいる所になるので、ある程度距離を乗ったりすると”山”の部分が削れたりすることもあるようですので、点検と一緒に交換するヒトもいるみたいですね。

僕のエストレヤは年数は経ってますが、2万キロも走ってないのでおそらく交換する必要は無いと思いますが、もう少し高速巡行をスムーズに出来るのであれば…ということで交換したいとずっと思ってました。

エストレヤの前スプロケットは標準が15丁(山が15個)で、今回交換するのは16丁になります。

単純に今まではエンジンからのシャフトが1回転するたびに、チェーンが15山動いていたのを、16山動かせるようになる、ということですので、1回転で更にスピードが出ている、ということになります。ただし、そうすることで「トルク感が減る」ということにはなっちゃいます。(エネルギー保存の法則?ですかね?)

 

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左が標準の15丁、右が交換する16丁

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重ねると交換するほうが一回り大きいですね。

まぁ1丁分大きいので当然なのですが、この一回り大きくなることでエストレヤのスプロケット交換は非常にめんどくさいことになるんですよねぇ…。

とはいえ、しつこいようですが、交換による効果と面倒くささを考えると、明らかに効果のほうが高いと思われます。(めんどくさい方はショップでやってもらうというのも手ですよね)

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まずはスプロケットのカバーを外すために、色々と外す

写真の中央部分でカバーされているスプロケットを外すため、そのカバーを外そうとすると、クラッチとステップが邪魔になるので、外す。そう、まず第一段階の面倒くささは、この外す作業。(とはいえ、全然序の口です)

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クラッチのステップはシャフトに丸で印があるため、取り付け時に迷わない

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カバーを外した所。思った以上に汚れてる…

エストレヤのスプロケットは、その止め方が年式によって色々とありますが、2001年式のカスタムはこんな感じで止まっていました。

なんだかヒビ割れしているっぽい部分もあるので、ちょうど交換して良かったのかもしれません。

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こちら、カバーの裏側。こちらも当然ですが汚れてますね…

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オイル漏れを心配するレベルですが、おそらくグリスが原因の汚れです。

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スプロケットを外す手順。少しズラす機構をうまく使ってます。

スプロケットを止めている2本のビスを回すのですが、ギアがニュートラルになってると外しにくいので、1速などに入れておくのがベターです。

その2本のビスを取ると、手前の「抑え鉄板」が外れるので、そのギアを回しながら外します。個人的に、こういう「外れにくいようにする工夫」のような機構、大好きです。考えたヒト天才ですよね…。

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チェーンを外すためにリアアクスルシャフトを緩める。ってか後輪汚いな…。

チェーンを外すために後輪を少しフリーにした方がやりやすいので、後輪のシャフトを緩めたりします。この作業は以前後輪のドラムブレーキを洗浄した時にやっているので、かんたんに進められました。

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新しいスプロケットにグリスアップ

さて、ここからが面倒くささ第二弾ですが、交換用のスプロケットはそのままではどう頑張ってもハマりません。

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チェーンとエンジンカバーがあたる

ほんの数ミリなのですが、スプロケットとチェーンを一緒にハメようとすると、どうしてもこのカバーと干渉するので、入りません…。

そのため、このカバーを数ミリ浮かせるためだけに、

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エンジンオイルを抜く(この前交換したばかりなので再利用)

エンジンオイルが抜けたら、エンジンカバーを止めている9本のボルトを緩めて、少しだけカバーを浮かせる。(外す必要は無いです)

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たったコレだけの事ですが、めっちゃめんどい。

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各所、洗浄して取り付けは完了です。

ちなみに、スプロケットを取り付ける際、向きに気をつけて下さい。

もちろん、向きが逆の場合はネジ穴の位置が合わないので、間違えて止めてしまうことは無いのですが、僕のエストレヤではSUNSTERのロゴが見えるほうを前にして止めるのが正解でした。

プチ面倒くさい事として、その前後を間違えて進めてしまってたので、エンジンカバーを少し浮かせる作業を2度ほどやり直しまして…。まぁ完全に僕の初心者レベルの問題ですけどね。

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後輪の位置も変わったっぽいです。

チェーンの張りなども確認して完了、となる所ですが、この後ろのシャフトで確認できるスイングアームの穴から見れる数字が、交換前の数字と少し違う事に気づきました。

確かに、スプロケットのサイズが変わったので、少し後輪も前側に寄る形になったのだと思いますが、意外と注意ですね。

右側の数字もこちらの数字(1が少し隠れる程度)に合わせて、チェーンの張りも調整して、センタースタンドを上げた状態で後輪を手で回し空転させ、ひどい揺れが無いかを確認して完了です。

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後輪を元に戻す。

さて、交換後その効果を見るため、比較的高速走行が出来るバイパスと山道を50kmほど走ってみました。

 

個人的な感想としては…

・心配していたトルク感の不足は全く感じない。(タンデムだとどうかは試してません)

・むしろ、低速域の扱いは16丁の方がやりやすいと感じる。(出だしが悪いのは15丁でも同じでしたし)

・上りのワインディングでも意外と5速でも加速できる。(15丁と比較してです。絶対的な加速感は少ないです)

・80km/h巡行時にエンジンの余裕を感じられる。90km/hでもまだ行ける。100km/hは流石に厳しそうですが、それでも15丁の時の90km/hくらいのエンジンの悲鳴に感じる。

と言う感じです。

特に高速時のイメージは結構変わりました。今までは80km/hを出してる時点で、かなりエンジンが唸っているような感じで、なんだかエストレヤが可愛そうなくらいでしたが、それを感じるのが10km/hプラスくらいのイメージになっています。

高速からの加速はそれなりですが、全く出来ないことも無いので、今までは高速道路に行くのをためらってましたが、これなら行けるかな?くらいの感覚にはなれます。

 

まぁ、もともとがトコトコ走る用のバイクだと思いますし、基本的にエストレヤを選んでるヒトはそういう乗り味が好きなんだと思いますので、そういう方にはかなりピッタリのカスタムなんじゃないかと思います。

大袈裟に言うと、よく言われる「幻の6速」を手に入れたような感じです。

 

回転数が低くても速度が出ることから、もしかしたら燃費の向上も少しは期待できるかもしれません。(昨今のガソリン高騰から言うと、少しでもありがたいですしね!)

 

ちなみに、サンスターのスプロケットは3千円程度で手に入りますし、面倒くさいですが、作業自体は単純なので、ぜひ皆様お試ししてみてください〜。

 

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排気量マウントされないために、少し離して停める、の図

今回もご覧いただきありがとうございました。

a.c.d.でした。