estrella and NA roadster 's diary

エストレヤとNAロードスター(ユーノスロードスター)のコト

実際のトコどうなの!?NAロードスター購入後2ヶ月の感想

こんにちは。

a.c.d.です。

 

2022年3月に念願のNAロードスター(ユーノスロードスター)を購入したアラフィフ男子ですが、30年想いを巡らせていたロードスターとの生活は、実際のところどうなのか、購入2ヶ月1,000kmを走った感想を記載しようと思います。

 

まず簡単に私の愛車遍歴から。

一番最初は20代前半に中古でEP7(スターレット)を購入しダートトライアルなどに数年間参戦していました。その後、家庭環境の変化からレース参戦することも出来ず、主にRV車(今どきに言うとSUV車)に数台乗り、最近はヨーロッパ車ディーゼルホットハッチのノーマルグレードに乗っていました。

ですので、純粋なスポーツカーというのもロードスターが初めてです。

ちなみに、スーパーカー世代のど真ん中なので、スポーツカーについては非常に憧れを抱いていました。

そんな遍歴の個人的な意見だと受け止めていただければ幸いです。

 

(購入したNAロードスターのご紹介)

我が家へ迎い入れたユーノスロードスター

購入したのは1994年式のNA8Cという、初代ロードスターです。

1.8Lエンジンを積んだ後期型のNAロードスターで、その中でもとりわけ人気の無いシリーズ1というグレードになります。

なぜ人気が無いかと言うと、大きくはスロットルワイヤが非線形スロットルというものになっていて、それまでの線形スロットルに比べて、アクセルを踏んだ量に対してエンジンのパワー感に一体感が無いとのことらしいのですが、乗り比べていないので何とも言えないです。後は、ミッションのファイナルギアが通常の4.1ではなく3.9という、若干燃費重視型(なのでパワーが出てない感じがする)になってたり、フライホイールが若干重かったりするようです。

内装はハンドルなど変更してますがとても綺麗でした。

ただ、個人的には、気になるなら購入後に変更すれば良いし、どのみちそんなに攻めた走りの方向にカスタムするような年齢でも無いので…特に問題には感じていません。

それよりも、ボディーや内装、エンジンルームの綺麗さや圧倒的なサビの少なさに驚き、ほぼノーマルの状態をキープしつつも唯一の大きなカスタムがNBロードスターの6MTに載せ替えされているという、MT好きな私には非常に魅力に感じた個体でした。(ちなみに、NBロードスターの6MTも非常に評判が悪いです。というか5MTの感触がめちゃくちゃ良いらしいですが、これも乗り比べてないので何とも言えません…)

 

そんな感じの不人気グレードとはいえ、ほぼほぼ当時の新車価格っていうのが昨今の旧車高騰を感じさせますよね…。

 

ちなみに、下見から購入までの内容は2回に分けて以前のブログに記載しているのでまた御覧ください。

estrella.hatenadiary.jp

 

(NAロードスターの良い所)

そんなNAロードスターの良いところは次の通り。

・やっぱり走っていて楽しい!

・オープンの開放感は異常!

・意外と燃費が良い!

・意外と静か!

・自分で整備できる(できそう!)

といった感じです。

やはり6速MTのロードスターは、操る楽しさは間違いなくあります。人馬一体かどうかと言われると微妙ですが、今まで乗ってきたどの車より良く曲がる感じはします。

また、ブログのタイトル通り僕は一方でエストレヤ(カワサキの250ccのバイク)も乗りますが、オープンカーの開放感は、やはりヘルメットを必要とするバイクより勝る部分もあると思います。

今思いつきましたが、バイクの方がその乗る姿勢もあって人馬一体感があるから、ロードスターにはそれほど感じないのかなぁ…。

突然の雨には屋根付きに変形できるのも、バイクより圧倒的な安心感があります。

※バイクにはバイクの楽しさがもちろんありますが!!

 

燃費はまだ詳細に図ってないですが、10km/1Lは軽く超えてるのではないかな?と思います。1.8Lの30年前の車としては十分優秀だと思いますし、ガソリン高騰の今、非常に助かります。

あと、思ったより静かでした。まぁ給排気系が全てノーマルということもあるのかもしれませんが、当時ダートトライアル仕様にして内装などを全て剥いでいたEPと同等かと思ってましたが、当たり前かもしれないですが全然静かです。

荒れた路面を走るとロードノイズが煩いですが、それ以外は思いの外快適です。(エコタイヤを履いているのも影響してるのかな?)

 

自分で整備出来そうというのも、今も多くのファンが居るロードスターだからこそ、パーツも非常に抱負ですし、何よりメンテナンスブック、Youtubeみんカラなどを駆使したら、ほぼ全てのカスタムやメンテナンスの手順を詳細に見ることが出来るので、僕のような全くの素人でもかなりの整備が出来るように思います。

 

(NAロードスターの悪い所)

・とはいえ、乗り味の違いは普通の人にはわからないと思う。

・軽さ?ヒラヒラ感?

・ペダルレイアウトが良くない

ダッシュボードが映り込む

こんな感じでしょうか。

 

乗り味やヒラヒラ感を、別で乗っているヨーロッパ車のホットハッチと比べて全然違うか、と言われると、そこまで違わないかなぁ…。

いやもちろん僕はもともと車好きですし、MT好きですし、ロードスターのような車高の低いシートの車を運転していると、それはそれで楽しさを味わってるのですが、おそらくそれは、車が好きだからと言うことも大いに影響していると思うんです。

色々な動画でMAZDAの人が「コンビニに行くだけでも楽しい」っていうことを仰ってたと思うんですが、さすがにそれは誇大広告かなぁ…と。

おそらく普通の人はATのSUVでコンビニに行くほうが楽しいと言うより快適だと思うので、そちらを選んじゃうように思います。なので上手いこと宣伝しないと、結局ロードスターのネガティブな部分が強調されることにもなりかねないな、と思いました。

軽さについても、やはりEPに乗っていたからか、それほど感じることはありません。でもつまりそれは、逆を言うとそこまで剛性の無さも感じないということでもありますが。(一応、エンジンルームにタワーバーと、シートのヘッドレストの後ろにブレースバーは装着されている車での感想です)

 

あと、これが個人的には一番期待外れだったのですが、ペダルレイアウトの悪さですね。

かの有名なYoutuber(秘密基地ひろしさん)もNDロードスターで言ってらっしゃいますが、NAロードスターから続く悪しき伝統なんですかね…。

 


www.youtube.com

 

僕の場合は、ダートトライアルもしていたことから「ヒール・アンド・トゥ」を当時はかなり練習していたんです。その時のペダルレイアウトのイメージが強く残ってるのか、NAロードスターのペダルだと、色々なところに当たってしまうんです。

個人的に全く合わなかった純正のペダルレイアウト

具体的には、クラッチペダルを踏むとその左にあるフットレストに左足の左側が少し当たり引っかかります。クラッチペダルの上側奥にもちょっと突起物があるので、クラッチを踏む足の場所によっては、左足の上側も当たったり引っかかったりします。

(どこに当たってるんやろうか?今度調べてみます)

 

またヒール・アンド・トゥをするために右足をひねると、右足かかとが右のドアパネル下部(実際にはボディーパネルかな?)に当たってしまい、アクセルを煽れないです…。ちなみに、靴のサイズは通常26.5cmなので一般的なサイズだと思います。

誰だ!ロードスターはヒール・アンド・トゥしやすいって言ってたヤツ!!出てこいや!!って思いましたよ…。

 

正直、ヒール・アンド・トゥは別に運転中にしなくてもいいですいが、フットレスト干渉問題は運転するたびにストレスになるので危ないですし、色々と調べた結果NBロードスター用の物に交換しています。NB用の物は、少し細目になっているので、交換後は左足の左側は当たらなくなりました。

ちょっとドラレコ取り付け中の写真ですが…アルミペダルにしています。

一応、アルミプレートを別で購入して、フットレスト以外は取り付けています。

 

ヒール・アンド・トゥも、それまではブレーキを踏む際にかかとをカーペットに付けるくらい下げた状態でやってましたが、足をだいぶん浮かせるようにして右足の左半分でブレーキを踏み、右足の右上辺りでアクセルを煽ればそこそこ出来そうです。(いわゆるトゥ・アンド・トゥですね。ちょっとがに股っぽく見えてスマートさが無い気もしますが、絶賛練習中です)

 

あと細かなところでは、ダッシュボードがフロントガラスに結構映り込みます。

この当時の車はこんな感じが多かったのか…はっきりは覚えてないですが、ちょうど太陽が一番高い時に走ったりしていると、オープンにしていなくてもかなりの反射がガラスに映るので、これも結構危険ですね。今の所まだ良い対策が思いついてないのですが…。(極力内装もシンプルにしたいので、ダッシュボードに何かを敷くとかしたくないんです…。が、安全第一なので検討中です)

 

まぁ、その他収納が少ないとか、かなり低い車なので座る時や出る時が大変とか、そんなのは想定内ですし、特に不満という所でも無いですね。

 

(実際のところ幸せになれたのか?なれそうなのか??)

ナンバープレートを支える箇所がよく折れるらしいですがキレイに残ってます。

個人的には(年齢的な感覚もあると思いますが)ロードスターのような車は、やはりどこか非日常を感じられる乗り物で、それを所有している所有感とか、人生を楽しんでいる感を出せるのが一番選ぶポイントだと思うんですよね。(まぁ言い方を変えれば「完璧な趣味グルマ」ってことですね)

そのような体験を比較的アフォーダブルな価格帯で体験できる事が、ロードスターの存在意義だと思います。

 

そういう意味で言うと、どれだけ人馬一体かどうかとか、ひらひら気持ちよく曲がれるとか、車が軽いとか、その辺りは選ぶ基準としては結構低かった気がします。(なので不人気なシリーズ1でも全然問題ないんです。実際試乗もせずに購入を決めてますし。)

 

そのデザインに惚れ込み、開発者の方々のストーリーに感動し、昔から憧れていたユーノスロードスターという車を所有しているという事実が、すでに幸せな気持ちにしてくれています。

それまではほぼドライブを目的に出掛けることなんて無かったですが、実際にロードスターを購入してからは独りでも妻を誘ってもドライブに出掛けることが毎週のようになりましたし、駐車場に停まっている姿を見るたびにニヤけてしまうような日常は、決してロードスター以外では経験できなかったことだと思います。

前からのデザインも、もちろん大好きです。

日本で旧車に乗ると新しいクルマよりも自動車税が高くなるという良くわからない制度があるので、普通に考えれば新しいクルマに乗る方が幸せになれるのかもしれませんが、その理不尽さを乗り越えれば、パーツも比較的安価で豊富なNAロードスターは幸せに一番近づけてくれる可能性のある車としてはオススメだと思います。

とはいえ、購入した中古車店の在庫を見てみると、僕が購入した3月より更に値上がりが進んでいる感じだったので、本当にこのくらいの程度の個体を当時の新車価格より安く購入できた最後のチャンスだったのかもしれません。

 

前オーナーが大事に乗ってきたということを証明している綺麗さですし、僕もこのNAロードスターを大事に乗っていきたいと思います。

 

長文、ご覧いただきありがとうございました。

a.c.d.でした。